「ちょっとJSONを整形したいだけなのに、いちいちエディタを開くのが面倒」「JWTのペイロードを確認したいけど、デコードツールをインストールする権限がない」——エンジニアなら一度はこんな状況に遭遇したことがあるはずです。
現場での開発や調査の中で発生する「ちょっとした確認作業」は、実は積み重なると大きな時間のロスになります。ツールを探して、インストールして、使い方を調べて……その間に集中力も途切れてしまいます。
この記事では、ブラウザを開くだけですぐ使える無料の開発ツールを7つ厳選して紹介します。すべてインストール不要・会員登録不要で、処理はブラウザ内で完結します。機密性の高い本番データを扱う際も、外部サーバーに送信されないため安心して使えます。
1. JSONフォーマッター&バリデーター
こんな場面で活躍します
APIのレスポンスを確認しているとき、1行に詰め込まれた読みにくいJSONが返ってきた経験はありませんか?curlやPostmanで取得したJSONをそのままターミナルに貼り付けても、構造がひと目でわかりません。
ツールの特徴
テキストエリアにJSONを貼り付けるだけで、インデントを揃えた読みやすいJSONに即座に整形します。構文エラーがある場合はエラー箇所を指摘してくれるバリデーション機能も備えています。
逆に、整形されたJSONを1行に圧縮する「ミニファイ」機能もあります。HTTP通信のペイロードを削減したいときや、設定ファイルを最小化したいときに使えます。
コピーボタンひとつで整形結果をクリップボードに取り込めるため、そのままコードエディタやSlackに貼り付けられます。
2. JSON to TypeScript 変換
こんな場面で活躍します
外部APIを叩いてJSONレスポンスを受け取ったとき、TypeScriptの型定義を手で書くのは面倒で、ミスも起きやすい作業です。特に深くネストされたJSONの型定義は、書くだけで数十分かかることがあります。
ツールの特徴
このツールはAPIレスポンスなどのJSONを貼り付けるだけで、TypeScriptのinterfaceを自動生成します。ネストされたオブジェクトも再帰的に解析して、正確な型定義を出力します。
たとえば以下のようなJSONを貼り付けると:
{
"user": {
"id": 1,
"name": "田中太郎",
"email": "tanaka@example.com"
},
"createdAt": "2026-04-05T12:00:00Z"
}
以下のTypeScriptインターフェースが即座に生成されます:
interface Root {
user: User;
createdAt: string;
}
interface User {
id: number;
name: string;
email: string;
}
型定義の手作業がなくなり、型ミスによるバグも防げます。
3. JWT デコーダー
こんな場面で活躍します
認証周りのデバッグをしているとき、JWTトークンの中身(ペイロード)を確認したい場面は頻繁にあります。jwt.ioでも同じことができますが、本番環境のトークンを外部サービスに貼り付けることに抵抗を感じる方も多いはずです。
ツールの特徴
JWTトークンを貼り付けるだけで、ヘッダー・ペイロード・署名を分解して表示します。exp(有効期限)は人間が読める日時形式に変換されるため、「このトークンはまだ有効か?」をひと目で確認できます。
処理はすべてブラウザ内で完結するため、顧客環境のトークンや本番のセッション情報を安全に確認できます。
4. Base64 エンコーダー/デコーダー
こんな場面で活躍します
SSL証明書の内容確認、Basic認証のヘッダー生成、メールのMIMEエンコード確認など、Base64変換が必要な場面はエンジニアの日常に数多くあります。
ツールの特徴
テキストを入力するだけでBase64エンコード・デコードを即座に実行します。日本語(マルチバイト文字)にも対応しており、文字化けなく変換できます。
URLセーフなBase64(+を-、/を_に置換する形式)にも対応しているため、JWTのエンコードやWebAPIのパラメータ確認にも使えます。
画像ファイルをBase64データURIに変換する専用ツール(Base64 画像変換)も別途用意しています。CSSやHTMLにインラインで画像を埋め込みたいときに活用できます。
5. 正規表現チェッカー
こんな場面で活躍します
ログのパースやバリデーション処理を書くとき、正規表現のパターンが正しく動くかを確認するためだけにスクリプトを実行するのは手間がかかります。
ツールの特徴
正規表現パターンとテスト文字列を入力すると、マッチ結果をリアルタイムでハイライト表示します。グループキャプチャの結果も確認でき、フラグ(g・i・mなど)の有無による挙動の違いも視覚的に把握できます。
「このパターンで複数行のログからIPアドレスだけ抽出できるか?」といった確認作業が、コードを書かずにブラウザ上で完結します。
6. Diffチェッカー
こんな場面で活躍します
設定ファイルの変更前後を比較したいとき、コードレビューで差分を説明したいとき、ドキュメントのどこが更新されたか確認したいとき——テキストの差分確認は開発現場で日常的に発生します。
ツールの特徴
左右のテキストエリアに比較したいテキストを貼り付けるだけで、追加・削除・変更された行を色分けして表示します。
ローカルの変更差分を確認したいが、gitコマンドを打つほどでもない場面や、コードの共有がしにくい環境での作業確認に便利です。
7. Cron 構文ジェネレーター
こんな場面で活躍します
「0 2 * * 1」——このCron式、すぐに意味がわかりますか?バッチ処理やAWS EventBridgeのスケジュール設定では、Cron式を読み書きする機会が多くあります。慣れていないと毎回ドキュメントを調べる必要があります。
ツールの特徴
Cron式を入力すると、人間が読める日本語テキストに即座に翻訳します。上の例なら「毎週月曜日の午前2時」と表示されます。
逆に、UIを操作してスケジュールを設定すると、対応するCron式が自動生成されます。「毎月1日の深夜0時に実行」といった設定をGUIで直感的に作れます。
次回実行チェッカー(Cron 次回実行チェッカー)を使えば、設定したCron式が次にいつ実行されるかを10件先まで確認することもできます。
まとめ
今回紹介した7つのツールをまとめます。
| ツール | 主な用途 |
|---|---|
| JSONフォーマッター | APIレスポンスの整形・バリデーション |
| JSON to TypeScript | 型定義の自動生成 |
| JWT デコーダー | トークンの中身確認・有効期限チェック |
| Base64 変換 | 証明書確認・認証ヘッダー生成 |
| 正規表現チェッカー | パターンのリアルタイム検証 |
| Diffチェッカー | 設定ファイル・コードの差分確認 |
| Cron ジェネレーター | スケジュール式の作成・解読 |
これら以外にも、IPアドレス計算機・chmod変換機・SQLフォーマッター・MACアドレス検索など、エンジニアの日常業務を効率化する40本以上のツールを**Lapis Tech Tools**で無料公開しています。ブックマークしておくといざというとき便利です。
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